夫婦喧嘩って、些細なことから始まる。でも、積もり積もって、ついに爆発してしまうこともある。
あのときの俺がまさにそうだった。
正直、嫁の行動に怒りがこみ上げて、もう我慢の限界だった。
最初は何度も言葉で伝えようとした。
「こうしてほしい」「なんでそんなことをするの?」
でも伝わらない。何度言っても変わらない。
そして、ある日ふと「もういいや」って心がシャットダウンした。
それから約2か月。
同じ家に住んでるのに、まともに口をきかない日々が続いた。
おはようも、おやすみもなし。
必要最低限のやり取りだけ。
家の中は、まるで冷戦状態だった。
怒りを抱えたまま、毎日をやり過ごしていたけど、
時間が経つにつれて、怒りの熱はだんだん冷めていった。
代わりに残ったのは、「このままでいいのか?」という虚しさだった。
子どもが笑ってる姿を見たとき、
ふとした日常の中で、やっぱり「この人と一緒に笑いたい」って思った。
ある日、嫁が「ごめん」って一言だけ口にした。
それだけで、俺の中に張りつめていた糸が、ふっと緩んだ。
素直に「俺も言いすぎた」と返した。
その夜、2人でちゃんと話をした。
たった一言の謝罪が、2か月分の沈黙を溶かしてくれた。
泣いたし、沈黙もあったけど、
久しぶりに気持ちをぶつけ合ったことで、やっとまた夫婦に戻れた気がした。
【今だから思うこと】
喧嘩は誰にでもある。
でも、怒りのピークを過ぎたあとの“虚しさ”のほうがつらい。
それでも、話し合おうとする気持ちを持ち続けていれば、
時間はかかっても、必ずまた歩み寄れると思う。
夫婦って、感情をぶつけ合う関係じゃなくて、
感情を理解し合おうとする関係なんだなって、今回のことで学んだ。
今はまた、くだらないことで笑ったり、
一緒に子どもたちを見て喜んだり、
そんな日常が戻ってきた。
あの2か月は無駄じゃなかったと思う。
ぶつかって、迷って、それでも“戻ってこられた”ことが、
俺たち夫婦の絆になった気がする。
【最後に】
もし、今パートナーとすれ違ってる人がいたら、
無理に言葉を出さなくてもいい。
でも、いつか向き合おうと思える気持ちは、大事にしてほしい。
大丈夫。ちゃんと向き合えば、また笑い合える日がくるから。
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