第一子妊娠で焦って騙された僕が、家族のために立ち直るまでの話

子育て

はじめに

「子どもができたよ」

その一言を聞いた瞬間、嬉しさと同時に、頭に浮かんだのは「お金どうしよう」でした。
僕は当時20代前半、手取り20万円台の会社員。家計はギリギリ、貯金もほとんどありませんでした。

このままじゃ、子どもに何もしてやれない——。
そんな焦りが、僕を“ある失敗”へと導いてしまったのです。

第一章:焦りと甘い言葉が生んだ代償

妊娠がわかった当初、嬉しさと期待に包まれていました。
でもすぐに現実がのしかかります。
「子どもが生まれるのに、このままの生活で大丈夫か…?」

僕の手取りは20万円台。
貯金もほとんどなく、家賃と生活費で月が終わるギリギリの家計でした。

「せめて、あと5万円でも収入が増えたら…」
そう思い始めた頃、X(旧Twitter)で見つけたのが
**「誰でも月30万円を目指せる!本気で人生を変えたい方だけDMください」**という投稿でした。

第二章:『稼げるようになるにはコンサルが必要』という罠

DMでやり取りをすると、すぐにLINE通話に誘導されました。
相手は「個人で稼ぐ力を教えている」と名乗る30代の男性。
Zoomでは“先輩コンサル生”という人たちも出てきて、実績報告のスクショを次々に見せてきました。

「この通りやれば、1ヶ月目で10万円は確実です」
「ノウハウだけじゃなく、伴走もするので安心してください」
「ビジネスコンサル費用は150万円ですが、分割OK。すぐに回収できます」

当時の僕は、“家族のために稼がなきゃ”という思いに押され、
気づけばその150万円をクレジットカードや後払いアプリで捻出していました。

でも——その後は一切のサポートなし。連絡も取れなくなり、先輩と名乗っていた人たちのアカウントも消えた。

完全に、詐欺でした。

第三章:誰にも言えず、借金だけが残った

150万円という金額は、僕にとっては人生が揺らぐほどの大金でした。
それが1円の価値にもならずに消えた。
悔しさと恥ずかしさで、誰にも打ち明けることができませんでした。

当然、返済は始まります。
月々の支払いに追われ、クレジットの限度額はすぐにいっぱいに。
生活費を補うために、さらに消費者金融から借りるようになり、
気づけば借金総額は150万円を超えていました。

でも、これだけのことを家族に言えるはずがない。
「俺、パパになるんだよな…」
その思いが、余計に僕を追い詰めました。

第四章:任意整理という再スタートの道

詐欺に遭い、借金150万円を抱えた僕は、
「このままではダメだ」「もう逃げ場がない」と思いながら、毎日ネットで借金解決法を探していました。

そんなときに出会ったのが、**「任意整理」**という方法。
弁護士に相談することで、利息をカットしたり、月々の返済額を調整できる制度です。

半信半疑で無料相談を申し込むと、
弁護士の方は僕の状況を丁寧に聞き、冷静に道筋を示してくれました。

「生活を立て直しながら、返せる範囲で返していく。それが任意整理です。恥ずかしいことじゃありませんよ。」

その言葉に、はじめて涙が出ました。
ずっと一人で抱えていた不安を、やっと少しだけ手放せた瞬間でした。

第五章:ゼロからの家計改革

任意整理が始まり、毎月定額の返済が決まったことで、生活の見直しも本気で取り組むことにしました。

まず始めたのは、家計簿アプリで支出を“見える化”すること

見てみると、驚くほどムダがありました。

  • 毎日のコンビニ利用(コーヒー・タバコ)
  • 高額なスマホ代(大手キャリア)
  • なんとなく続けていた定額サブスク
  • 無計画に買って余らせる食材

これらをひとつずつ削っていきました。

  • 格安SIMに変更 → 月6,000円節約
  • コンビニ断ち、水筒とおにぎり → 月1万円節約
  • サブスク解約 → 月2,000円節約
  • 献立を決めてまとめ買い → 食費約5,000円ダウン

無理な節約ではなく、“使い方を整える”意識に変えたことで、ストレスも少なく効果的でした。

第六章:お金がなくても、子どもと過ごす時間は“豊か”だった

返済と節約に追われる生活の中でも、子どもはすくすく育っていきます。
まだ赤ちゃんだった娘は、やがて歩き、笑い、言葉を覚え始めました。

僕には、おもちゃやブランド服を買ってあげる余裕はありませんでした。
でも、お風呂に一緒に入って、絵本を読んで、寝かしつける時間だけは、絶対に守ってきました。

その中で、はっきりと感じたんです。

「子どもに必要なのは、お金より“ちゃんと向き合ってくれる親の存在”なんだ」と。

たとえお金がなくても、愛情を込めて関われば、
子どもはしっかりと笑ってくれる。
このことが、僕にとって何よりの救いでした。

第七章:副業、完済、そして今

少しずつ生活が安定し始めた頃、僕は副業にも挑戦しました。

  • 不用品をメルカリで売る
  • ポイ活・アンケートモニター
  • そしてこの「体験談」をブログやnoteで発信すること

収入は微々たるものでしたが、**「自分の行動が誰かの役に立つかもしれない」**と思えたことで、前向きな気持ちを取り戻せたのです。

その結果——
任意整理を始めてから約3年で完済
現在は、別で残っていたアコム50万円の返済を進めており、あと少しでこちらも終わります。

おわりに:過去の自分に、そして今悩んでいるあなたへ

詐欺に遭ったこと。
借金を抱えてしまったこと。
正直、今でも思い出すと胸が苦しくなります。

でも、あのとき逃げずに向き合ったからこそ、今の僕があります。
そして、家族と笑い合える今があります。

もし、この記事を読んでいるあなたが
「お金がなくて苦しい」「家族に言えない借金がある」
そんな思いを抱えているなら、どうか一人で抱え込まないでください。

僕のように失敗した人間でも、やり直せた。
だから、あなたにも必ずできる。

家族のために、一歩ずつ。
それが、何よりの“本当の強さ”だと、今では心から思います。

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